再会

2/2
前へ
/16ページ
次へ
そして、また半年が過ぎ桜の舞う季節になった。 4月1日… 私は彼氏がいながら、また桜の木の下に行ってしまった。 桜の木の下には彼方の姿があった。 「遥香、会いたかった。」 彼方が抱きついてきた。 「彼方…聞いて欲しい話があるの。」 「何!?」 「私、彼氏ができた…」 「えっ…」 彼方はとても悲しい顔をしていた。 今にも泣きそうな… 「ゴメン…」 「前、フラれた人…!?」 彼方は何でもお見通しだった。 「うん…」 「そっか…幸せになって…」 彼方の目から水滴が落ちた。 「うん…じゃあ、行くね。さようなら…」 「また来年ここで待ってるから。」 彼方が叫んだ。 私は振り向こうともせず走っていった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加