すりガラスの向こう側

2/2
641人が本棚に入れています
本棚に追加
/425ページ
大した話じゃない不思議な話 俺が小学校三年生ぐらいのときの話。 その時は晩飯時で家族はみんな2階の居間でご飯を食べていた。 俺は風呂入ってからご飯食べようと思って、一人で一階の風呂に入っていた。 ドアはスライドしながら半分になって右に行くタイプのドア(わかるかな・・) すりガラスが入っていて向こうは良く見えないようになっている。 で、湯船に浸かりながらボーっとしてた。なんとなくだったか、物音がしたからだったか忘れたけど、ドアのほうを見た。 そしたら、ドアの向こう側から一本の手がニューっと出てきた。ドアから手が出てきたんじゃなくて、ドアの向こう側。 すりガラスでぼやけながらも見えてて「また姉ちゃんがイタズラにきたんかいな。」とか思ってジーッとみてた。 手はすりガラスで止まり、人差し指と中指と薬指の三本を立てて、グッとすりガラスを押す。 ガチャッと音を立てて風呂場のドアが少しだけ開いた。 それに満足したのか、なんなのか。手はスーッと向こう側へ戻っていった。 「なにがしたいんやろう。」 と思いながらも、どうでもよかったのでそのまま体洗って、風呂から上がった。 なんとなく胸の中で消化し切れてなくて、妙な違和感を感じた事を記憶している。 ホカホカの体で居間に行くと、みんなはTV見ながら夕食を食べてた。 「さっき風呂に誰か来た?」 と聞いてみるも、だれも行ってないとのこと。 ???と思いながらも、まぁいいかと思って、飯食って寝た。 あんまりおもしろい話でもなかったね。わかりずらくてごめんよ。
/425ページ

最初のコメントを投稿しよう!