第2話「学校の警備は手薄」

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「何してんの。早く入るよ」 あれ? ……開いている? 「ちょっ、ちょっとまて! 美空!」 「え?」 いくら都合がいい日だからって、職員玄関が開いているとかありえないだろ。 「いや、普通はこんなとこ開いてないんだよ。それに赤外線とかでセキュリティーかかってるはずなんだ」 「赤外線って……当たると燃えちゃうやつ?」 真顔だ。 可愛いけれど。 「いや、そんなル〇ンみたいなやつじゃなくて。警報とかなっちゃうんだよ」 「それじゃ入れないじゃない!」 「いや、そんな怒られてもですね」 文句ならそこに機械を設置したセ〇ムに……。 ……ん? これセ〇ムだよな? 中学校で一回引っかかって警報ならしたけど……。 「……どうしたの?」 「……解除されてる」 ……なんて都合のいい日なんだ。
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