第1話「幼なじみは美少女」

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体が重い。 いや、正確には体の上の何かが重い。 「お、重い……」 絞り出すように声をあげ、俺は少しずつ覚醒していった。 もぞもぞと布団から出ようとするが、どういうわけかうまくいかない。 何かに押さえつけられているせいだ。 目もなかなか開かない。 これは目やにのせいだ。 それでもなんとか顔をあげると 「誰が重いって?」 布団の上に、美少女がいた。 覆い被さるようにして、俺と目を合わせている。 整った顔立ちに、俺を見つめるパッチリした目。ずいぶん見覚えのある美少女が、俺に馬乗りになっている。 「誰が重いって?」 「あ……。まぶたが」 重いんです。 俺はもう一度寝ることにした。
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