すきだったもの

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 彼女の紡ぎ出す物語は、優しくて愛おしくてどこか切なくて……あたたかかった。  生きているかのように体温を感じる、泣きたくなるほどに煌めきを閉じ込めた物語。  ねえ、知ってた?  私、貴女の書く話が好きだったんだよ?  宝箱のようなノートを胸に抱いて、私は墓前に向かって微笑んだ。  一筋の涙を流しながら。 .
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