泡沫の夢§第2⃣巻

君の幻

君への想いに気付いたのは
あれからとっても未来の先で
とても悩んで
とても悔やんで
君に会うのがとても怖くて
逃げていたんだ。
今の君から。
それでも君は僕の心で笑うよ。
側にいるのに君はいなくて。
君の虚像に見惚れて恐れた。
今も覚えてる君の言葉
「がんばれ」
それに何度も救われ
夢に出るんだ君の笑顔が。
手を繋ぎ歩む君の温もりが。
目が覚めてはため息ひとつ。
けっきょく僕は会うのが怖くて
逃げていたんだ。
今の君から。
それでも君は笑って言うよ。
「がんばれ」
その一言だけで
僕は向き合えるんだ。
今の君のその笑顔へと。