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「サクヤ・アイゼンハーグ候補生!」
意識と心臓が飛び起きる。
周囲を見渡すと、真っ赤なヤカンのように怒った教官と、クスクスと笑うクラスメートの姿が目に入った。
「サクヤ候補生! この問いを答えろ!」
前方のボードには、練習機のバーニアを使用した際に発生する熱量の計算式が書かれていた。
御丁寧に先程まで答えが書かれていた箇所は消されている。
サクヤ「……わかりません」
教官の顔がさらに加熱した。
そろそろ蒸気でも吹き出すのだろうか。
「ばっかもーん! 罰として校庭10周だ!」
サクヤ「ええっ! そんなぁ!?」
「さっさと行かんかぁ!」
サクヤ「ひぃいい!」
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