第0話 サクヤ

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ザッツブルグ士官学校 第2ハンガー 「よーし、全員集まったな」 機体に搭乗する前に、教官から今回の訓練の説明を受ける。 毎回の模擬訓練を楽しみにしているサクヤは今か今かと教官の話が終わるのを待っている様子だ。 今回の訓練内容は単なる紅白戦、何の変わりもない訓練である。 「以上! 各員は機体に搭乗せよ!」 教官の合図で訓練生たちは各々に割り振られた機体に乗り込んだ。 サクヤもコクピットに滑り込み、起動用のキーを差し込む。 すると今まで闇に閉ざされていたコクピットがモニターの明かりに照らし出された。
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