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今日から3連休になる。
休日でも、父が家にいることはあまりなかった。
病気になった母を看病している間さえ、あまり顔を見なかったほどだ。
ただ、看病をしていないのではなく、紗枝が来られないような昼間に来ているため、行き違いになってしまっているだけなのだが。
何回か母に、父の職業を聞いたことがあった。
母は、「科学者」とだけ言った。
何の研究をしているかは、母も知らないのだそうだ。
トーストを食べながら、どっか遊びに行きたい、と言った雅樹に、紗枝は反対した。
いつもなら、雅樹と一緒になって騒ぐはずの紗枝に、2人とも驚いていた。
まさか、出かけた先で雅樹が事故に遭うなど、誰も予想していないのだ。告げたところで信じないだろう。
父も、事故現場にいられなかったことを深く後悔していた。
しかし、仕事中は携帯の電源を切っているらしく、今日も呼び出すことができなかった。
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