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「よぅ…まだ着かねぇのかぁ?かれこれ二時間は歩いたぞ。」
村を出てからずっと歩き続けている。
そろそろ疲れてきた。
「あらあら、身体が馴染んでないのかしら?良いのは威勢だけなの?」
「ケッ!!休み無しで歩かされてる身にもなれ。お前みたいに空を飛べれば苦労しねぇよ。」
村から道案内をしているキクリヒメの嫌味に苛立ちを覚えながら珠弥山に向けて歩きだす。
「そぅそぅ、その調子その調子。急がないと君と一晩過ごす事になるゎ。まだ嫁入り前なんだから。」
「ふん。そんな空飛ぶ化け物、嫁にする奴居るのかねぇ。俺は絶対イヤだ。」
「君に貰ってもらおうなんて思ってないわよ!!ほらっ!?見えてきた。あれよ。さぁ、早く行くわよ。」
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