酒の席 ~橋本~

14/22
前へ
/41ページ
次へ
一木は静かに酒を飲む。 隣では藤堂たちが騒いでいる。 俺は窓から川を見ている。 橋本「いつかは、終わるんだよな・・・。」 一木「???何がじゃ?」 橋本「なんでもない。独り言だ。」 そういって道に目を落としたとき、小道に潜んでいる人影を見つけた。 とっくに日は沈んでしまっているから、見えないだろう。 人を斬るつもりか? 標的は誰だ? 急いで道を見る。 少なくとも女は論外だろう。 見えるのは、商人、商人、商人ばっかじゃねぇか。 あれか? 若そうな武士が一人見える。 しばらく様子見をしよう。 武士がこちらの建物の近くまで歩いてくる。 さて、どうなるか。 武士と人影の差があと十五歩程度になった。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加