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小学校にあがって初めての遠足の写真が、今でも強く心に残る。
今では大切な親友と、当時大嫌いだった女の子を交えた3人組が、仲良くシートを広げてお弁当を食べるすぐ後ろで、たった一つ小さなシートの上に腰を下ろしてこちらを向いている私の姿。
寂しいなんて気持ちよりも、恥ずかしいと思った。
一番親に見られたくなかった姿。
その写真が今どこにあるかわからないけど、初めて辛くて悲しい「孤独」を幼心に感じた時。
その気持ちの正体が何かは、当時わからなかったけど、確かに感じる「孤独」。
小学校1年生、物心の着いたときから、私はすでに「孤独」を感じていた。
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