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誰より何より母親でした。
離れるのが嫌で、小学校にあがって何日かは校門で泣きわめいていました。
教室を勝手に抜けて、歩いて5分位の家に、ランドセルを置いたまま、授業中にもかかわらず帰ってしまったこともありました。
幼稚園から一緒だったいじめっ子が同じ小学校で、よく追い回されて暴力を振られていました。
何度かそいつの母親に言いつけたら、その暴力はいつの間にかなくなっていました。
そいつの名前は「優」。
ちっとも優しくない、大っ嫌いな人間でした。
優はその後も「ピンク女」とか「ブツブツ女」とかわざわざ悪口を言いに来ていました。
だけどその頃はまだ、みんなが友だちとか嫌われるとかに無頓着だったから、仲良く遊ぶコも沢山いました。
それが私の小学校1年生の記憶。
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