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「い……嫌や無いです!謙也さんのこと、もっともっと知りたい」
「ありがとう」
━━うわっ、めっちゃ恥ずかしい!!なんや、なんや、これは羞恥プレイか!?
そう思いつつも謙也さんの顔を見たら、俺より真っ赤になっとって少し安心した。
その後、謙也さんが話してくれた子は善哉が好きで、なんか俺に似とるなぁって思いながら聞いていた。
すると、ちょうど頼んだ俺の白玉善哉と、謙也さんのコーヒーが来たので一旦会話が途切れたが、直ぐに謙也さんが何を思ったのか不思議そうに訊いてきた。
「なぁ、それ美味しい?」
「甘くて美味しいですよ。食べてみます?」
そう言って、白玉とあんこを掬ってそのスプーンを謙也さんに差し出した。
謙也さんは無言になり、固まってしまった。
だから俺は、今度は絶対食わせたろ、っと決めて謙也さんに差し出してあったスプーンを自分の口へと戻し、また食べ始めた。
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