3.疑問

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  「あっ、あのさヒカリちゃん。1個訊いてええ?」 俺は食べることは中断せずに無言で頷いて、肯定の意を示した。 「ヒカリちゃんは、俺のどこを好きになってくれたん?」 俺はその時ちょうど、白玉を食べているところだった為、口の中の物を噴きそうになった。 勿論、間一髪で噴いてはいないけど。 質問に答えるべく、ゆっくり咀嚼して、白玉を飲み込んだ。   「何ですか、いきなり……まぁ、ええですけど。……そうですね」 俺は、黙り込んだ。その間も謙也さんの瞳は期待に満ち溢れてキラキラしていた。 俺は何を言えば良いか困って居ると、謙也さんとの思い出が頭を駆け巡った。そこには、どんなときでも優しい顔をした謙也さんがいた。 ━━そうか、これが謙也さんの良いところか。これ以上ない素敵なことやと俺は思う。なんたって、俺はいつも無愛想だし、あんな綺麗な顔では笑えへん。 「カッコええところ。笑顔が綺麗でキラキラしているところ。でも、一番は優しいところ。うん、誰にでも優しいところがええです。」 「そっか」 俺は考えている間、1つ思ったことがあった。 .
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