1.厄日

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  俺は財前光、13歳、男です。 なのに今、女装してます。 人生どこで間違えたんやろか…… 時間は遡ること1時間前。   ―――― 俺は部長とユウジ先輩と小春先輩とで、しりとりをしていた。まぁ簡単に言えば、そもそもしりとりをしたのが間違いだったのだけれども。 「3回で罰ゲームな。勿論女装やで~」 とユウジ先輩。 勿論、というのは四天宝寺では罰ゲームが女装というのは稀では無いという事を示しており、それを知っていた俺は微塵も不思議に思わず聞き流した。 だから、その後の部長の発言にだけ驚いた。 「あ、今回は女装のまま告白つきな♪」 「いや~ん、青春ね、蔵りん★」 ――いやいや小春先輩、青春って自分等に好きな男がいることが前提の話をすんなや。 まぁ、俺と小春先輩以外実際みんな居てますし、IQ200と言われとるあんたが負ける訳有らへんのやけどな。 「ほな、行くで~。しりとりのり!」    ―――― 「情け」 ――あっ、俺の番や。ヤバいな…後一回アウトで罰ゲームやん。け…け……あっ、謙也さんや。今日話すことあったんや。 「謙也さん「あ~財前、んついた!!」 「財前が……「部長、黙っといて下さい」 部長は何か分かったように頭を撫でてきた。そして耳元で<土曜日練習の前に家来てな>って囁かれた。 その時、俺の背中には冷や汗が流れた気がした。 .
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