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部活が終わった後の帰り道、いつもの道をいつものように……まぁ、格好は違えども歩いていた。
そして商店街に差し掛かった所で、謙也さんがどっか寄ってこか?と言って更に歩いた後、たどり着いたのはいつもの甘味屋で、謙也さんは何の躊躇いも無く入って行ったので、後に続いて入って行った。
店に入り、席について落ち着いた所で、思い切って謙也さんにここに来た理由を聞いてみた。
「謙也さん、謙也さん、何でここに来たんですか?」
「ん?嫌いやった?白玉善哉」
━━嫌いなわけあらへん。けど……謙也さんそないに好きや無かったはずやろ?………俺のため?
「いや、好きです。甘いもんは大抵好き」
「そっか。今まで片思いしとった子がな、あっ、今はヒカリちゃんが居ってくれるからヒカリちゃんが一番やで?…………やっぱりこんな話嫌やんな、スマン」
謙也さんはかなりしょげている顔をしとって、今にも泣きそうになっている。
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