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ー架琉Sー
架『カード?…』
紫『カードではないよ…鍵な、ここの』
子供達と遊んでて、
子供達が上からなる放送を聞いて、夕方だとしり、みんな帰った後、紫が迎えに来てくれて…
紫の部屋に入ると…
カードを渡された…
架『鍵?…』
紫『そ、鍵…ここな、上の世界に出れる唯一の扉があるんだ…』
架『え?…』
紫は、この町の掟を話してくれた…
紫いわく、多分俺は紫より年上だろうと言う事で、この鍵を作ってくれた…
紫『バンビ…これを持っていれば、上にいける…それとバンビは特例で記憶がないのを配慮されて20過ぎてるけど、まだ選ぶ権利があるから…』
ここで20になったら選ばないといけない掟…
俺もここにきた以上それに当てはまるんだと紫の話しを聞いて思った…
架『俺も、当てはまるんだ…』
紫『当たり前だろ?…バンビは、ここにきた以上俺達の仲間なんだから…』
架『紫…』
紫の言葉が嬉しかった…
紫の仲間と言う言葉が…
その時…ふと疑問が浮んだ…
架『ねえ…俺みたいに20過ぎてここにきた人って、上かここかもう選ぶ権利ないの?』
紫『うん…ないよ…上に住んでてここに逃れてきたって事は、上の奴等にバレてるって事になるでしょ?…だから、その人を上の奴等から守る為でもあるし…』
紫は一瞬顔を濁した後…
紫『ガキの頃に逃げてきた子達は強制的にある年齢まできたら鍵を渡される…で、上に行って見るのも20までここから出ずに決める奴もいる…』
紫はそう言うと…
俺の手をギュッと握って…
紫『バンビは特別だ…20過ぎてても、少しの間どうするか期限がある…上に行って記憶がどうして無くなったか探すのもありだし…このままここにいて期限が切れるのを待つのもいい…まあ…期限が切れても鍵は持っとくようになるけど…』
紫の本当に真剣な顔に…俺はゆっくり頷いた…
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