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功『…1つ言っとくけどな…』
ーダン!?ー
架『っ…』
功『紫…裏切ったら許さへんよ?…紫は1度ここにきた奴は誰でも受け入れる…信じてしまう…やから…バンビ君…お前も裏切ったら許さない…』
架『俺は!!…俺は紫を裏切らない……絶対…』
俺を壁に追い詰めて…
俺の横の壁を殴った功さんの目は冷たかった…
そんな功さんに俺はすぐに口を開いた…
架『…唯一…俺が覚えてるのは…紫が俺を助けてくれた事…その事実だけ…それが凄く嬉しかった…それを覚えてる…そんな紫を…俺は裏切らないっ…思い出してもっ…絶対紫だけは裏切らないっ』
功『…はあ…悪かった……あんな事言って…』
俺の言葉を聞いた功さんはすぐに壁から手を離し俺から離れた…
功『お前の事は信じてやるわ…本当にすまんな?』
架『いいえ…功さんは紫が大事なだけですよね?』
俺がそう言うと功さんは罰の悪そうな顔をして…
部屋のドアに向かって歩きだし…
功『…俺の事は功でええは、[バンビ]…』
それだけ言って部屋を出て行った…
架『…バンビか…』
俺はそれだけ呟いて笑い…
紫の隣りに何故か行って…紫の隣りで寝た…
紫『さて、準備はいい?バンビ…』
架『うっ…うん…』
功『んな緊張せえへんでも…』
俺と紫…そして功は、どでかい扉の前にいる…
多分これが、上の世界に行く扉なんだろう…
俺は前を行く紫と功についていき…
紫からもらった鍵を扉の鍵にはめ込んだ…
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