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ー架琉Sー 俺はいつものように… 現場に向かってた… 『赤羽さん!』 架『あ…どうしたんですか?』 声をかけてきたのは、スタッフの人だった… 『皆さんの楽屋、変更になったので…こちらへ』 ニコニコ笑ってそう言うスタッフさんに、俺も一応笑って…お礼をいいついて行く…   この時…少しでも疑っていれば良かった…   架『…あの、本当にここ…』 『ここだよ架琉さん…』 架『!…成!』 少し薄気味悪い、楽屋で…俺は後ろにいるスタッフさんに声をかけた… だけどかえってきた声は、スタッフさんのものじゃなく…同じグループのメンバーの二条成のものだった… 実を言うと…俺は成と付き合ってたりする… 架『成もここに…な、成?』 成『アハハ…何?…架琉さん…そんなビックリした顔して…ああ…もしかして…これに驚いてる?…』 成に近寄ろうとして… 成の手に持っているものを見て…俺は止まった… 成が持ってたのは、ナイフだったから…   成『ぷ…ふふ…なぁんてね!…これ、今日の撮影で使うんですよ…ほら!』 架『!…な、なぁんだっ…本当にビックリするじゃんかぁ!』 成『ふふ…ごめんです』 成は持っていたナイフの刃の部分を手で押した… ナイフは…刃の部分が引っ込んだ…ただの玩具にホッとした瞬間… ードスッー 架『っ…あ?…』 成『か…けるさん?』   俺は何が起ったのか…分からなかった… ただ…唖然としてる成が見えて… 少しずつお腹に痛みがはしるのに気付いて…   目の前には…真っ赤に染まったナイフを持ってる…スタッフさんがいた…   成『架琉さん!?』   成のその声を聞いたのを最後に俺は意識を手放した…    
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