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ー成Sー
何が起ってるのか、俺には分からなかった…
ただ…目の前には血を流して倒れてる架琉さんがいた…
たまたま、バタバタと慌ただしくしてるスタッフを見掛けて声をかけようとしたら…スタッフは架琉さんに声をかけてて楽屋が変わった事を知った…
だから、少し架琉さんを脅かしてやろうと楽屋に先回りして…いつも手品で使ってる玩具のナイフで脅かしてみた…
なのに…何っ…
なんでっ…
成『架琉さんっ!?』
すぐにかけようとした…
なのに…俺の前に立ちふさがるスタッフ…
成『どけよっ!?』
『これはっ…貴方の事務所の社長の指示ですっ…まさか貴方がいるとはっ』
成『っ…社長っ』
前から言ってた…
うちの事務所の社長は、何故か架琉さんをstormから外そうとしてた…
理由を何度聞いても教えてくれなかったけど…
成『っ…こんな事したのは社長の指示なんだ…』
『ええ…多分もう他の者が、色々やってくれてます』
成『…色々?』
俺が聞くとスタッフは…ニヤリと気持ち悪い笑みを浮かべて…ゆっくり近付いてくる…
『貴方には…不運ですが…今の光景を忘れてもらいます…』
成『忘れる?…意味がわからないっ…いいからそこどけっ…』
俺が言い終る前にスタッフは俺の目の前にいて…何か布のような物を持っていた…
『…赤羽架琉は…貴方達を裏切って…失踪した…』
成『っ!?…ふざけんなっ!?そんなのっ…』
俺はまた…いい終る前に…口にその布をあてられて…ゆっくり体が倒れた…
『未来は…そうなるように出来てる…』
スタッフのその言葉を聞きながら遠のいていく意識の中…
目の前に見えたのは…
大好きで大事な架琉さんだった…
成『か…けるさ…』
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