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ー架琉Sー
いたい…いたい…いたい…
俺は血がダラダラ流れる横腹を押さえながら…
朦朧とする意識の中…歩いてた…
真っ暗で…
辺りも静かで、気が狂いそうだった。…
いや…この地点で狂っていたのかも知れない…
だって…
架『な…成が…俺を…刺した…いらないから、…俺が…』
余りの衝撃に…
俺の頭は、混乱し…
さっきあった事が…
違うようになってた…
俺を刺したのは成…
俺を殺したいから、刺した後スタッフに…こんな所に俺を捨てさせた…
実際…スタッフは…俺が死んでいるか、確認していたし…
その時は…スタッフも同様していたのか、心臓の音は気がずに、呼吸だけ確かめた…
俺は無意識に呼吸を止めた…
架『ふ…アハハっ…俺は…俺はいらないんだ…いらなぁ…い…』
架『あ…い、たい…いたいよっ…なんでっ…』
俺が何をしたの?…
何もしてない…
何もしてないのに…
成に裏切られ…
成に刺された…
もう、いい…疲れた…
疲れたよ…
忘れたい…
何もかも…
ゆっくり目を閉じていると…
『大丈夫かっ?』
凄く綺麗な声が聞こえた…
閉じていく目を少しだけ頑張って耐えて声のする方を見ると…
綺麗な紫の髪が見えた…
架『た…すけて…』
?『あっ…おいっ!?』
綺麗な髪の…綺麗な声のその人に…
そう言い残して俺は目を閉じた…
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