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ざわざわとした路地を抜け、いつもの道に差し掛かると ふっくらとした蕾をつけた 桜の枝が風に揺れる。 池にかかる橋を渡り、小さな岬のような場所にあるベンチが私の特等席。 いつものようにそこに座り、桜の木を見上げる。 「春かぁ~」 小さな蕾たちがピンクのドレスを用意して出番を待ちわびてるかのように…。
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