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靴のヒールが 車輪に巻き込まれて ちぎれていた。 恥ずかしさのあまり 冷静に頭がまわらない。 「ごめんなさい!」 上から降ってきた 声から男性だとわかる。 視界には彼の足と 思われる二本が 写し出されていた。 細くて長い、足。 「わたしこそ…」 そう言って顔を あげると、 19、20くらいだろう。 整った顔の男の子 がわたしを心配そうに見ていた。
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