君と歌いたかったんだ

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高校に入って2週間、結構あっというまに過ぎていったなぁと思う 俺の名前は樺 尚弘(かんばなおひろ) ここ品川高校の生徒だ 今は学校の屋上にいる ちなみに授業中だ・・・ 別に不良って訳じゃない ただ空を見ながら心ゆくまで歌を歌いたかっただけだ俺は歌うのが好きだ 歌は人の心に直に届く それはどんな言葉よりも強く心に残る だから俺は歌が好きだ 「良い歌だね」 俺はいきなりの声にビックリしながら振り返った 「あっ、ゴメン驚かせちゃった?」 「お前、誰だ?」 俺は話しかけてきたそいつに聞いた ネクタイの色からすると俺と同じ学年らしい 「あ、初対面だったね、僕の名前は菊地 真っていうんだ、よろしくね」 そう言って俺の前に手を出してきた 「・・・樺 尚弘だ」 手は出さずに答えた
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