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「おはよぉ~さん、惷♪」
「おぉ、志織。おはよ」
朝、通りかかった惷に声をかける
「あら、ダーリンはどないしたん?」
いつも隣にいる勇矢がいない事に気づいてニヤっと笑いながら聞く
聞いてや、こいつ等とうとう恋人同士になったんやで。
まぁ、俺はそんな驚かへんかったけどな
顔見たらバレバレやし
「・・・・・なっ!ダーリン言うなっっ!!」
「なんやぁ赤くなってぇ~可愛い~」
「てめぇ・・・いい加減にしねぇとこの世から居られなくすんぞ!!」
「それだけは勘弁やわぁ~。俺まだ遊びたいねん。」
冗談くさくそう笑う。
惷はため息をついて
「もういい、勇矢はさっき麗慈君と一緒に生徒会室に行ったよ。まだ仕事が残って―――・・・」
「麗慈・・・やと・・?」
その言葉を聞いて体が反応する
昨日はあれから一睡も寝られへんかったわ・・・
アイツの事が頭から離れんから
憎たらしいアイツの顔が
「・・・・志・・・織・・・?」
「あぁ~もうエエもうエエ、聞いた俺がアホやったわ。あ~ぁ朝から1番聞きとうない名前聞いて気分悪ぅ~」
「お前もとことん嫌うな・・・なんか麗慈君が可哀想・・・」
「惷・・・・俺の前でその名前言うのやめてくれへんか?次言うたら承知せぇへんよ?」
「う・・・・はい・・・」
「よろし。じゃ、俺もう教室行くわ。ほなな♪」
「ぉ・・・おう・・また・・な」
最後はにこやかにそう言うて、俺は教室に向かった
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