act.1

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「志織ってあ―ゆ―タイプが苦手だったんだな♪」 ベンチに座って惷はさっきの事を言うてきた またその事かいな・・・ もう思い出したくもないねん・・・・ 「普通誰でもそうやろ?何か『私がしている事は正しいんですぅ~』って感じのオーラが出とるみたいで大嫌いや!!」 アカン・・惷の前やのにまた怒りが溢れ出てきそうや・・・・ その様子が凄かったんやろか惷は俺を見て苦笑してきた 「まぁ、見るからにそんな感じだもんなぁ~」 あ、惷も分かるんや ちょっと共感・・・ 「やろ?ガリ勉はみんな嫌いや!!」 「・・・でも何で志織はそんなに真面目なヤツを嫌うんだよ?」 惷にいきなりそんな質問をされて俺は言葉が詰まった 「そ・・・それは・・・やな・・」 誰にも話した事なんてなかった・・ まぁ、話す気にもなれへんかったけど・・・ 惷になら・・・・ 惷になら俺の過去・・教えてもいい気がする・・ そう思うて俺は途切れ途切れながらに自分の過去の話を惷に話した  
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