act.1

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「な・・・なんだよまた抱きついてっ・・・!!」 「だって嬉しかったんやもん☆★」 「・・・は?」 「俺の為に怒ってくれるなんて惷が初めてやったんやもん。俺嬉しくて嬉しくて・・・」 「志織・・・」 ほんまに嬉しくて 嬉しかった 惷と友達になってよかったわ 心からそう思える 「友達なんだ・・当たり前だろ?」 俺の頭をポンと叩きながら言うそのセリフは 今までかけられた事がなかった最高の言葉 「惷・・・・」 「あ、やっべ、もう次の授業が始まるじゃんっっ!!急がねぇとっっ!!」 急に時計を見るやいなや惷はベンチから立ち上がった なんや せっかくいいムードやのに(笑 一緒に行こうと誘われたけど、俺はその誘いを断った 今は授業受ける気にならへんわ 惷の背中を見送って俺はまたベンチに腰掛けて一息ついた 「はぁ~あ。」 まだムカムカする・・・ 「せや、嫌な事があったら寝るのが一番やな♪」 ポンと手を打って俺は早速ベンチに寝転がって仮眠を取った  
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