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アリスが後ろを向くとそこにはウサギ耳の子供が立っていた
「そりゃインチキしようとしたのは悪かったと思ってるけど、このサイコロだってずっと小さな目しか出てないのよ ？」
アリスが不満そうに呟くとウサギ耳の子供はやれやれといった表情でなにやらカードを取り出してアリスに手渡した
「これは ？」
カードには全取りとお好みと書かれたカードの二種類があった
「お好みカードはサイコロの目を自由に選べる凄いカードだよ、一から六まで思い通りに出せるようになるんだよ」
ウサギ耳の子は自慢げに説明して言った
しかしアリスはどちらかというと子供のウサギ耳に興味があるようでじろじろと眺めていた
「そして全取りカードはサイコロを一度に三個振れるうえにその間に通ったアイテムを全て回収できる最強カードなんだよ」
ウサギ耳の子は説明しおわりふとアリスの方を見るとアリスは子供の周りをグルグルと回り耳を見つめていた
「ちなみにその耳は本物なの ？」
アリスはカードの事よりウサギ耳に興味しんしんのようだった
「勿論本物だよ」
子供がそう答えるとアリスがおもむろにウサギ耳をわしづかみにした
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