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―ロフト相談事務所―
様々な依頼者が訪れる何でも屋。
当時シェリーは未だロフトの助手では無く、伯爵家令嬢として暮らして居た。
2人の出会いは正に運命の邂逅――。
「お早う御座います、お父様…。」
扉を開けてリビングに入ると、紅茶を飲んでいた男が笑顔で返して来る。
「シェリーか。
うむ、お早う。」
ハーロック伯爵家当主、
ジェームズ=ハーロック43歳。
"シェリー=ハーロック"の父である。
「(……シェリー…、か……。)
あ、ヴァイス、お早う。
私にも一杯の紅茶"アーリーモーニングティー"を。」
「お早う御座います、お嬢様。
畏まりました。只今お淹れ致します。」
ヴァイス32歳。
シェリーの執事及び、ジェームズのボディーガードをしている。
「おお、そうだそうだ。」
不意にジェームズが声を上げる。
「お父様?如何したのです?」
「今日は所用で家を留守にする。
シェリーは留守番をして居なさい。」
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