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林の中。
土を蹴る音が響く。
「チッ…どこに……どこにいやがる」
その少年は全速力で走っている。
と、その時
さながら野獣の様なけたたましい叫び声が耳に響いた。
頭上から得体の知れない何かが近づいている。
少年はそれに気付くと小さく舌打ちする。
少年が背中にかけていた武器を引き抜くと
キン
という小気味いい金属音が鳴る。
見れば誰もを魅了する青々と光り輝く美しい剣。美しくも誰も寄せ付けない凛々しさを連想させる……そんな剣
少年はそれを構えるや否や、向かってくる相手に素早く降り下ろす。
声にならないけたたましい悲鳴と共にその何かは地に崩れ落ちた
「くっそ……もうこの地方にも魔物が居やがるのか……」
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