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少年は再び歩きだした。
青々しいこの剣は少年の手に握られている。
先ほどとは打って代わり警戒心を持ったのだろう。
この地域にも人間を平気で喰う魔物がいるのだから。
いつからだろうか。
FANTASIAの神話が解かれた日からか……、この地には魔物が現れるようになった。
「くそ……早く集めないと行けないってのに!」
無情にも焦りの思いと相反し、先程と同種の魔物が再び襲い掛かってくる。
少年は慣れた手つきで剣を振り上げると、その刃を無慈悲に魔物へと降り下ろした。
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