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自分がタイムスリップしたかもしれないというのに、私は動揺するどころか嬉しくなってきてしまった。
これから、若い頃の大地に会えるということに興奮してしまっていた。
願い通り、私の知らなかった頃の大地に会えるんだ。
嬉しくないはずがない。
これから自分がどうなろうと関係ない。
「おまえ、誰?」
後ろから突然聞き慣れた声がして、嬉しさの余り涙が流れ出た。
『大地...』
振り向くと聞き慣れた声の正体、少し鋭さのある眼をした若い大地だった。
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