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「あきなっ!」
突然、声をかけられた私は、ビクッと肩を揺らす、振り返るとよく知った顔に安心した。
『まゆちゃん..』
まゆちゃんは、私より一つ年上の先輩だ。何でも話せて、頼りになる。
まるで姉妹のように可愛がってくれてる。
黒のスーツに身を包んだ、まゆちゃん。知り合いのシリアスな顔に、喪服に、キミがいなくなった事が少しずつリアルになる。
「っ、大丈夫?...じゃないよね、ごめん。なんて言えばいいのか、分かんない..。まさか、大地がこんなことになるなんて..」
まゆちゃんが、キミの名前を呼んだ。
私が大好きで仕方なかったキミ。
柴咲大地(しばさきだいち)
それが、キミの名前。
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