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『本当、信じられないよね。あれ見てよ、自分バイクで相手トラックなのに、顔に傷一つないの!軽くナルシストだったから、顔だけは守ったんだろうね!なんか普通に〈あれ?俺いま寝てた?〉とか言って、今にも起きそうじゃん。』
私は涙を堪えた。冗談なんか言って、不謹慎かもしれない。それでも、自分を保つためには必要なことだった。
「うん、あんな事故だったのにすごいね。息してそうなのに..っ」
まゆちゃんが泣き出してしまった。
人が死ぬって、なんだか呆気ない。
鉄の塊に体当たりして、宙を飛んで、地面に激しく全身を打って、皆さんさようなら~..
なんか一言くらい置いていけよ。
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