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葬儀場を出て、私は真っ直ぐマンションへ帰った。
携帯を開く。
日が傾いて、部屋が赤く染まっていく。
私は、大地とのメールを読み返していた。
メールの大半は素っ気ない文章で、私に気がない事は分かる。
それでも、《何してる?》なんてメールがきたら、喜んで返信してたあの頃。
なんとなく繋がるはずもないのに、大地へ電話した。
-お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません..
そのアナウンスを聞いた瞬間、私の中の何かがキレた。
気づいたら、マンションの屋上から飛び降りていた。
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