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龍「ふっ………俺達の愛の前に敵は、無」
ミリ「もっと普通に叫んで!! お願い!!」
また恥ずかしい言葉を重ねてきた龍一に言葉を選ぶよう言う
龍「…………わかったよ…………あぁ~あ……楽しいお喋りも終わりみてぇだなこりゃ」
バサッバサッ
渋々ながらミリの言う事に従うと言い前を向き眉間に皺を寄せる
ミリ「意思の無い魔物ならまだしも本物のドラゴンが、これだけ居ると………厄介ね」
先程のドラゴンに呼ばれたであろう数十のドラゴンが、こちらに向かい飛行しつつ迫る
龍「いやぁ~ 魔物なら迷わず一掃なんだけど………話し合いの前に同族を更に殺したら洒落になんねぇよなぁ~」
困ったように迫り来るドラゴン達を見つめる
ミリ「どうするの? まさか強行突破とか言わないわよね?」
龍一の性格なら言いかねない事を先に言い釘を刺しておくミリ
龍「ん~………そうだなぁ~……………リベルみたいに無抵抗で目的を達してみるかぁ~…………よし!! 決めた!!」
ガシッ
グイッ
決めたと言いながらミリの肩を掴み自分の方に引き寄せる
ミリ「ちょちょっちょっと………龍一? 何を」
龍「堂々と歩いて進む……………見てりゃわかるから黙って一緒に来い」
ギュッ
ドラゴン達も目前に迫り説明している余裕も無くなった龍一が、更にミリを近くに抱き寄せる
龍「《展開の後に回転せよ 流動するその身にて我を護れ 俺流108式結界》!!!」
ブワッ!!!
龍一が、珍しく詠唱をした瞬間に次々と風が、発生し龍一達を包み込む
龍「ん~………無属性と風属性と土属性かぁ~ 多少心許ない感じだけど………まぁ三属性もありゃ上々か」
自分達を包み込む結界を見て呟く
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