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巨人の村から数百キロメートル
結界の外
龍「んぁ~…………えぇ~っと…………こっちだな……多分」
何やら大きな紙を見ながら進むべき方向を多分で決める
ミリ「龍一………もう……………大陸横断するくらい……………走ったと思うんだけど」
まったく平気な龍一とは、違い息も絶え絶えで汗びっしょりのミリ
龍「つぅ~かよぉ~」
グシャッ
巨大な紙の端を握り潰す
龍「リベル大雑把すぎんだよ!! そして字ぃ汚ねぇ!! リベル字ぃ汚ねぇ!!…………………こんなもん読めるかぁ!!!!」
ゴォッ
巨大な紙を叫びと共に一瞬で灰にする
ミリ「あ!!! 何してるの龍一!! 唯一の手掛かりに!!」
燃えて灰となった紙を指差しながら龍一を叱り付ける
龍「こんなもん見てるから迷うんだよ!! リベルあの野郎………地図に右だの左だの書きやがって」
とんでもない地図を渡したリベルとその地図を今まで信じてきた龍一
どっちもどっちである
ミリ「………………でも出発地点から離れてるんだから近づいては、いるのよね?………………竜王の所に」
龍一が、考え直さないか試しに竜王の名前を出す時に思いっ切り嫌な顔をしてみる
龍「ああ…………そうだなぁ……よし!! 勘に任せて走ってみっかぁ!!!」
ダッ!!
ミリの表情を見ようともせず周りを注意深く観察し走り出す
ミリ「ちょっ………待ってよ龍一………勘で本当に」
ダンッ!!!
足の動きの速さで追い付けないミリが、威力により速さを補うため龍一より強く地面を蹴り追いかける
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