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どうやらその人物は、ヤミ金に手を出していたらしく、大金を借りてそのままトンズラこいたようだ。
それだけなら、その人物の身勝手な行動が自滅に追い込んだだけなのだが
身勝手は、実は別の人間にも被害を及ぼしていた
その人物が借りた金には連帯保証人がついていたのだが、その連帯保証人が、約5ヶ月前に自殺している。
「まさか」
その、まさかだ。
約5ヶ月前に自殺したのは、里中雅史という26歳の青年である
なんの関係もないオレが急に遺族のところに押し掛けるのも、変だ。
情報を得るために里中の友人関係を当たってみた
正直オレは仕事なんてたまるほど持っていない。
ある意味では時間をもて余している。
だからこそ、余計に気になるんだろう。
オレは、間宮小春のことが気になって仕方なくなっているんだ
だから里中のことも気になって仕方ないんだ。
オレの予想が正しければ………
バトル3日前、オレは里中の友人に会うことができた。
「辛いことを思い出させるようで悪いんだが、里中くんは、どんな人物だったのかな」
「雅史は、本当に友達思いで、気遣いのできるいいダチでした…」
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