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私ね、今も体がガクガク震えてるの…負ける気は無いけど、戦いの日が近づくにつれて体がビクつくの…
私…バカだった、安易に白玉さんに戦いを見に来てなんて言ったの…
大事な戦いにね…白玉さんまで巻き込んだらダメだよね。
まー、私、まーの仇を討ちます…必ず討つから
私を…見守ってて
私を………………
……………………”
最後は滲んでいて読めなかった
「これを書きながら泣いていたのか」
オレは、手紙を読んで、はるの覚悟を改めて知った。
それと同時に、オレの気持ちの安っぽさにも気付かされた。
「オレは何でこんな…」
気が付けば、あたりはもう真っ暗になっていた。
家路につくオレの足取りは、あまりも重かった。
その夜は案の定、一睡もできなかった。
次の朝を迎えてやっと、眠りについたオレが起きたのは、午後4時。
はると寸止めの智の戦いの2時間前だった…
「やべぇ!」
オレは一目散に飛び起きて部屋を飛び出した。
オレの答えは決まっていた。
もちろん、はるの戦いを見届けるんだ。
ここまで来ればオレも引き下がるつもりはない。
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