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「ハア…ハア…ハア…」 『!』 「間に合った…」 『な、何で来たの?』 「フゥ…水くれよ」 『は?水ぅ?わ、分かった…』 はるは、水を急いで持ってきてくれた。 「ぷはっ」 『ていうか、何で来たのよ!』 はるは少し怒った様子で話しかけてきた。 「悪いとは、思ったけど…手紙読ませてもらったぜ」 『えーっ!読んだの!』 「あのさ」 『なっ、何よ…』 「はる、お前の覚悟はよく分かった。オレにあんなこと言ったのも…わざとだよな」 『だったら、何よ』 「オレ、お前のことが好きだ」 『はい?』 「でもよ、お前のなかにはやっぱり里中がいる」 『…』 「いいんだよ、お前は、堂々と里中の仇討ちをすればいいんだよ」 『分かってるよ、そんなの』 「オレも最後まで見届けるよ…お前の戦いを」 『やだ、帰って』 はるは背中を向けて黙り込んだ 「帰らないよ」 オレは回り込んではるの前に立った。 「オレも覚悟を決めて来てるんだ。お前の戦いを見届ける…お前を見守る…って。」 『………ありがとう』 はるは、いつもの明るい笑顔でオレに微笑んで礼を言った。
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