アイツは突然やってきた

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フリーの記者をやって6年…最近街でよく耳にする言葉……… 「交易バトル」 ゲームに疎いオレでも、嫌になるほど聞かされたから、ルールは覚えた。 交易バトルは2人で行うカードゲームだ。 「交易」「妨害」「魔法」の3種類のカードがあって 「交易」「妨害」が各10枚ずつ…そして「魔法」が5枚…計25枚のデッキを組む。 シャッフルしてから最初に5枚を取り、各々1枚ずつカードを出す。 どこかで聞いたような話だが… まあ、続けよう。 各々の出したカードは、場に出た時にはまだ伏せてある。 重要なのは、お互いの出したカードの種類だ。 場に出せるのは「交易」と「妨害」のカードだけで、「魔法」はその勝負が着いてから、任意で出せる。 なんで「魔法」なのかは分からない。まあ、知る必要も無い。 とにかく、「交易」「妨害」には「交易8」や「妨害5」のように、数字がついていて、数字が大きい方が勝つ。 さっきで言うなら、「交易8」が「妨害5」に勝利したことになる。 ここらへんがややこしい… とはいえ、もう少しだけオレの説明を聞いてほしい。
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