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「まあ、仕方ないよね、払うべき物は払ってもらわないと」
『アンタにとっては、そんなもん…なんでしょうね』
「で?」
『その借金の連帯保証人…アンタが金を手に入れた1ヶ月後に自殺したことも知らないんでしょ』
「それは、気の毒だね」
はるは、寸止めの智をキッとにらみつけた
『それだけ?』
「他にどう言えばいいのさ」
『自殺したのは…私の恋人よ』
そう聞いても、寸止めの智は顔色ひとつ変えなかった。
「そうなんだ…ご愁傷さまでした」
『私には…この戦いが彼の仇討ちなのよ』
「それじゃ…せいぜい頑張りなよ」
はるは、苛立ちを隠さずに黙って席についた。
『マスター、ジャッジメントをお願い』
「おやおや、知り合いにジャッジメントを頼むなんて無しだよ…ま、いいか。どうせアウェイなんだし…とことんまでアウェイで戦うのも悪くないか」
マスターがテーブルの前に立つと、ついに戦いの幕が開かれた
「チェック」
チェックとは、互いに相手のカードを確認することである。
「交易」「妨害」の2種には、0~9の数字が付くが、同じ数字のカードは2枚以上は持てない。
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