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「時間です。カードセット。」
ついに1ターン目の勝負がきまる
「オープン。」
2人は同時にカードをめくった
はる:交易8‐寸止めの智:交易7
はるの勝ちだ。オレは結果に安堵した。
だが、はるは…
『本気で来なさいよ!今、わざと負けたんでしょ!』
「よく言うよ。これしか無かったんだよ。数字の大きいのが」
寸止めの智は、はるに一瞥をくれるとカードを捨て札置き場にそそくさとしまった。
「君も早くしまったら?」
『!』
はるは、イライラした様子で、カードを捨て札置き場にしまった。
「本気で来いって…」
寸止めの智は透き通るような冷たい風が吹くように、冷淡な声でささやいた。
「本気で来いってことはさ、君を本気で潰すと考えていいんだよね?」
『もちろん。』
「フフ…そう。じゃあ遠慮なくいかせてもらうね」
言い終わると、寸止めの智は、はるをにらみつけた。
さっきまでのにこやかさなど、微塵にも感じさせない冷たく鋭い目だ。
先程まで騒いでいたギャラリーも、誰一人…口をつぐんで黙り込んでいる。
交易バトル
1ターン目終了
はる :150両
寸止めの智: 0両
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