アイツは突然やってきた

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出したカードが交易同士または交易vs妨害なら数字が大きい方が勝つ。 妨害同士なら何も起こらない。カードを捨てるだけになる。 大きい数字のカードをこういうことで捨てるのは悔しい。 ちなみに、勝負に勝てば得点が入る。 得点の単位は両で、ここら辺が交易バトルという名の由来になっている…らしい。 交易同士なら大きい方から小さい方に差し引いた数×100両が、交易vs妨害で交易が勝った場合勝った交易カードの数字×20両が得点になる。 つまりは… 交易8vs交易5なら300両…交易8vs妨害5なら160両が得点になるのだ。 まあ、あとのことは追々話すとして、この交易バトルで伝説になっている噂の女がいることをオレは知った。 その女は『はる』 オレはすでに半年も『はる』を探している。 いつになれば見つかるのか… オレは気晴らしに港の倉庫を改築したバー「フリージア」に訪れた。 造りは雑だが、出す酒は美味いと評判の店だ。 とりあえず店に入り、カウンター席に座る。 うつむいたまま、無言で水を手にとって呟いていたオレに、声をかけてきた女がいた。
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