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「半年も探してるんだけど、全然見つからないんだよな」
本当なら、喋ってはいけないはずなのだが、つい口から弾んだ
『そっかあ、じゃ、飲みなよ!私がおごってあげるから』
「いいよ」
『いいから、いいから』
「…分かったよ。じゃあ…カンパリ、カンパリオレンジ」
『うん、うん。』
オレは酒を一息に飲み干した。
その日の酒は、とびきり美味かった。
………それから、数日たった。
オレは、またこの前のバーに訪れていた。
結局、彼女は誰だったんだろうか…
あの時の………
そう、こんな風に長い髪をなびかせながら………
「ん?」
『やほ(^o^)/また会ったね!』
「ま、間宮小春?」
『やだあ、フルネームで呼ばないでよぉ』
彼女は相変わらずの明るさで、オレの心のなかに入り込んで来た。
その時、1人の男が声をかけてきた
「あんたがはるだな?俺と勝負しろよ」
『乱暴なヤツは嫌いなんだよねぇ…まあ、いいか…記者さん、ちょっと待っててね。』
そう言って彼女は席をたち、真ん中のターンテーブルに座った
ものの5分で、彼女は帰ってきた。
『おまたせ(^_^)v』
ターンテーブルには、さっき声をかけてきた男が悔しそうにたたずんでいる。
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