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「今の」
『え?ああ…交易バトルだよ』
その時、半信半疑だった考えが確信に変わった。
「オレが探していたのはアンタだ」
『え、記者さん、私を探してたの?なんだあ!それなら言ってくれたらいいのに』
そんなこと言われても、今、知ったんだからどうしようもない
「交易バトルで負けたことがないってのは本当なのか?」
はるは、さっきまでの明るい表情と打って変わって寂しげに話し始めた。
『まあね、なぜか最後に勝つのは私なんだよね』
「なんだよ、急に暗くなっちまって」
『だって、結局は記者さんも、交易バトルで噂になっている私に会いに来たんでしょう?』
確かに、オレは交易バトルで噂になっているはるを探していた
「まあな、だけど…」
『だけど?』
「今となってはそれもよく分からん」
『は?』
酒を一口飲んで、オレは話を続けた。
「アンタ自身にも興味があるんだ」
はるは、再び明るい表情に戻った。
『や、やだな。からかわないでよ~』
「からかってねえよ。よく分からんけどアンタに惹かれる部分があるんだよ」
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