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『興味~?記者さん…まさか』
思わず吹き出しそうになった。飲んでたら確実に吹き出しただろう。
「違うって…なんか、こう、その明るさで、オレの荒んだ心が癒されたって言うのかな」
自分でも何言ってんだろう、と恥ずかしくなった
なのに、はるはそんなオレの話を真剣に聞いてくれる。
『へー、荒んでたんだ。まあ、半年も探し続けたら荒むわよねぇ』
「なあ、なんか飲むか」
『え?いいの?』
「ああ、この前は世話になったしな」
はるは、大喜びでファジーネーブルを頼んだ。
『へへー、ありがとね』
はるは、ニコニコと笑いながら酒を口に運んでいる。
『私がね、交易バトルを始めたのは、前の彼氏の影響なの』
オレはあえて聞かないつもりだったのだが、はるの方から話してくれた。
『その彼はもう空の上だし』
はるは、寂しげに遠くをを見つめて、それでいて優しい眼差しをオレに向けていた。
『私が交易バトルを続けるのは…きっと彼のことを忘れたくないからなんだろうな』
「…そうか、なんか悪いこと聞いたな」
『やだな、私がベラベラしゃべっただけじゃない…記者さん、てか、白玉さんが気にすることないよ』
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