プロローグ

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――少女は走っていた。 闇の中を、絶望の中を。 そうしないと、捕まるから。 そうしないと、殺されるから。 何に、かは少女自身にも詳しく分からない。 けど追われているのは確かだ。 捕まったらただではすまない事も確か。 追って来ているものが良くないモノである事も、確か。 少女は走る。 走る。 走る。 だが、少女の周りには闇があった。 付き纏うような、闇。 彼女を飲み込もうとするかのような、漆黒の闇が――――・・・  
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