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(………さて…) 少年は、思考を続ける。 目の前の状況を楽しむように。 少年が考えていた事、それは――――・・・ 「……どォしよォかなァ…?… ……どォぉやってブチ殺そォかなァァぁぁ………?」 ベゴッッ!!!!と、 凄まじい轟音が鳴り響き、少年の周りを囲む男達が吹き飛ばされる。 「…ひゃはっ……。ぎぃゃははははははははははァ!!!!」 衝撃でヒビの入ったコンクリートの地面を踏み締め、腹の底から少年は笑う。 「ひゃはっ…ははは…きひっ、かひひっ……―――・・・」 楽しそうに笑う少年。 彼の前では武装しただけのたかだか10人前後の人間など何の意味もなさない。 ひとしきり笑ったあとギョロッと眼を動かしスーツの男を見る。 男は自分の駒がアッサリと倒された事と、どうやって倒したのかを見る事さえ叶わない少年の強さに恐怖と焦燥を覚えたのか、青ざめた表情で少年を見ている。 少年はニタァと笑いながら男を見ていたが、不意に脱力したように表情を消し、口を開く。 「――――つまンねェなァ…。 つまンねェ、超つまンねェよお前。 」 ゆっくりと、しかし着実に、男に近づく少年。 男は腰が抜けてしまったのか、その場にヘタリこみ、ガクガクと震えて少年を見ている。 「数で押しゃァ何とかなると思ったか? 武器がありゃ勝てると思ったか? 俺を殺せると思ってやがったのかァ? ……甘ェな。甘ェ、糞甘ェ。 俺を誰だと思ってやがンだお前は。」 赤く、紅く、朱く。 なによりも暗い闇のような紅の眼光で男を見下す少年。
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